
黄昏が美しい季節にニューヨークラガーデア空港に降り立ったナザレ。
夕陽でゴールドに染まる街路樹と街並みが美しい。
マンハッタンの夕暮れはジャズが似合う。
ミッドタウンのホテルの部屋から見える高層ビル群を眺めると、どこからともなくテイクファイブが聴こえて来そうな黄昏時。
ジャンニヴェルサーチのミラノコレクションメイクアップアーティストだった、フランソワ ナール氏が独立し、新しいコスメテックブランドNARSを立ち上げたことを受け、商談のためにニューヨークに来た。
翌日にSOHOの一角にある彼のオフィスを訪れ日本市場参入及び取引の糸口について熱く語ったナザレは、緊張と全てのパワーを商談で使い果たしホテルに帰り、うかつにもソファで眠りに落ちた。
寒さで目覚め、そして深夜のマンハッタン出かけた。
日中にひとりで5番街を歩くとナザレは何故かいつも気軽に道を聞かれたり、ナザレの洋服が何処に行けば買えるのかを真剣な眼差しで聞かれることが多い。
面白がって「東京で買ったのよ」と答えると、言葉を失い立ち去るハイソサイティな初老の女性。
これもナザレ流のひとり旅ならではの楽しみ方。翌日は早朝にハワイ島に行き地球のエネルギーを存分に体へ注入して帰国する計画。
しかし、ナザレはその夜から高熱を出しダウンした。
その夜、ハワイ島の滞在スケジュールを1週間延長しパワーアップした上で帰国するスケジュールに急遽変更した。
世界のフィールドで生きることは心身ともにタフである必要がある。
どんな時でも慌てず、諦めず、ハプニングですら楽しめるようになると、人生がモノクロからカラーに変わり、人生のステージが上がることをナザレは冒険の旅から学んだ。
神様は、いつでも前向きな思考と正当な努力を続けると応援してくださる。